11月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:400
ナイス数:30
第二開国の感想
kindle版を読了。父の介護のため久しぶりに故郷の奄美大島に戻った昇は、統合型リゾート建設に活気づく村に馴染もうとする、という幕開け。いきなり島言葉の会話で始まるが、『ワン・モア・ニューク』でも冒頭で現代アラビア語と正則アラビア語の違いを指摘していたのを思い出す。奄美出身の著者らしく言葉だけでなく、風景なども説得力ある描写。中盤でリゾート施設の本当の正体が明かされるが、そこから村が賛成派・反対派に二分され、終盤はテクノスリラー的な緊迫感ある展開でシビレた。ハードSFを得意としていた著者の新境地かも。
読了日:11月09日 著者:藤井 太洋
読書メーター
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2022.12.01
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2月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1115
ナイス数:24
ネイビーシールズ:特殊作戦に捧げた人生の感想
図書館で借りて読了。前半はもっさりした印象で、SEAL入隊訓練のシーンも映画「ローン・サバイバー」に比べるともう一つ。でもパラ降下訓練中に骨盤断裂する重症を負い、自宅療養中に9.11が起き復帰後ホワイトハウス(WH)勤務になる辺りから俄然引き込まれた。映画「キャプテン・フィリップス」での船長救出や、映画「ゼロ・ダーク・サーティー」のビン・ラーディン殺害もWHとの折衝や現場との連携が生生しく描かれていて、「なるほどー」と唸らさせれたっけ。「ゼロ・ダーク〜」は徹底的に現場視線だったのに対し、本書は上から目線。
読了日:02月17日 著者:ウィリアム・H・マクレイヴン
昭和史 1926-1945の感想
セールだったのでKindle版を読了。冒頭の方に出て来た「維新から40年で日露戦争に勝ち、そこから40年間転げ落ちて敗戦、なんとか高度成長したけど40年でバブル崩壊」といった意味の一文にはうならされた。本書は講義という形式で語られたものを書籍化したもので、語り口がソフトでいながら鋭い批評精神がピリリと効いている。特に昭和に入ってからの政府と軍部の無軌道な行動には呆れてしまうし、現在の状況が開戦前に重なってしまう。バブル崩壊からもうすぐ40年だけど、敗戦に匹敵する衝撃が来そうで怖い。
読了日:02月05日 著者:半藤 一利
半藤一利 語りつくした戦争と平和の感想
図書館で借りて読了。半藤氏の本は「日本のいちばん長い日」以来、久々。実は先に「昭和史」を読んでいたのだが、図書館の予約がスムーズでこちらから。内容は東京新聞に掲載されたインタビューや対談をまとめたもので、取材した記者のコラムなどもあり、半藤氏を立体的に捉えることができたかな。「昭和史」と重なる部分もあったけど、特に対談は相手により内容が多彩で楽しめた。
読了日:02月04日 著者:
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2022.03.01
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1月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1046
ナイス数:33
マーダーボット・ダイアリー 下 (創元SF文庫)の感想
図書館で借りて上下巻を読了。人類がワームホールを利用し外宇宙へ進出している遠い未来、保険会社に所属する有機体と機械の複合構成ロボットが主人公。過去に57人の人間を殺し「マーダーボット」と呼ばれた過去があるが、記憶を消され詳細はわからない。自分を「弊機」と読んでいるが、原文では単に「I」つまり私だったようで、訳者のセンスの良さに感服。モノローグでストーリーは進み、ハッキング技術や実弾を使って迫りくる危機を打ち破ってゆくのは、米国伝統のハードボイルドを彷彿とさせる。主人公がネットの連ドラに耽溺しているのも(笑
読了日:01月28日 著者:マーサ・ウェルズ
マーダーボット・ダイアリー 上 (創元SF文庫)
読了日:01月25日 著者:マーサ・ウェルズ
プロメテウス・トラップ (ハヤカワ文庫JA)の感想
Kindle版を読了。MIT留学中にFBIのサーバーに侵入したかどで服役し、帰国後はフリーランスのコンピュータ技術者として生活していた能條(ハンドルネームはプロメテウス)に、MITの同級生ポール(ハンドルネームはパンドラ)からクラッカー退治の誘いを受け、ロサンゼルスに渡るという幕開け。最初に刊行されたのが2010年で、2017年文庫化に際し改稿されたそうだが、やや古臭い印象はぬぐえない。しかし、著者お得意のサスペンス感あふれる展開はこの当時から全開で、楽しめたな。
読了日:01月16日 著者:福田 和代
読書メーター
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2022.02.01
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