7月の読書メーター
7月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:1995
ナイス数:103死霊狩り(ゾンビー・ハンター)〈3〉 (ハルキ文庫)の感想
サイボーグブルースにインスパイアされ、Kindle版で全三巻を数度目の再読。サイボーグブルースとの共通点として、主人公がいずれも体の全てか一部を損傷し機械化されてしまうことと、物語の最後でこれまでの人類からステップアップしようとすること。最終巻のあとがきはタイトルも「人類ダメ小説の終わり」で、平井氏はこのあと大河小説「幻魔大戦」に取りかかるが自分は途中で離脱してしまったっけ。なので、人類ダメ小説の平井氏でいて欲しかったという結論っす(^_^;
読了日:07月31日 著者:平井 和正死霊狩り(ゾンビー・ハンター)〈2〉 (ハルキ文庫)
読了日:07月31日 著者:平井 和正死霊狩り(ゾンビー・ハンター)〈1〉 (ハルキ文庫)
読了日:07月30日 著者:平井 和正サイボーグブルース (角川文庫 緑 383-1)の感想
マーダーボットダイアリーにインスパイアされ、Kindle版を何度目かの再読。最初に読んだころは21世紀にもなって黒人問題を持ち出すなんて、と思ってたけど #BLM ムーブメントをみても作者の慧眼が間違っていなかったことが証明された感じ。マーダーボットも人間と機械の間で苦しんでいたが、本書の主人公であるサイボーグは人間時代の怨念を引きずって生きているのが、読んでいて苦しいわ。あとがきにある「8マンへの鎮魂歌」という一言が重いね。
読了日:07月29日 著者:平井 和正逃亡テレメトリー マーダーボット・ダイアリー (創元SF文庫)の感想
Kindle版を読了。過去に大量殺人を犯したとされマーダーボットの異名をとる警備ユニットを主人公とするシリーズの第三弾。拾われた惑星の宇宙ステーションで発生した殺人事件の捜査を依頼される長編の他に掌編二作が加わる。元々<弊機>という一人称で語られていたが、捜査に加わるというシチュエーションで一層ハードボイルド感が強く香る。ハッキングの技と実弾で事件を解決してゆく姿は相変わらず格好いいわ。あとがきに作者が今後三作を刊行する契約を出版社とむすんだとあったので、今後にも期待してるよ。
読了日:07月28日 著者:マーサ・ウェルズ喪失の冬を刻む (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
Kindle版を読了。部族警察とFBI二つの法執行機関の手からもれた悪党に私刑を行うネイティブアメリカン(以下N.A.)の男が主人公。映画「ウインド・リバー」でも部族警察とFBIの関係が描かれていたが、拳骨で私刑を執行している主人公が窮地に陥った際、N.A.のスピリチュアルな面に思わず頼ってしまうという弱さも好感度高いね。居留地はいくら人数が多くてもN.A.の関係性は正しく村社会で、身内で問題を解決しようとする心理もわからないではない。
読了日:07月26日 著者:デイヴィッド・ヘスカ・ワンブリ・ワイデン三年目の崇徳院の感想
Webで公開された短編を読了。昭和の名人志ん生お得意の「崇徳院」と、その後日談ともいえる「三年目」二つの噺をネタにしたミステリー。謎解きを香道家の女性が行うのだが、この女性を主人公にしてシリーズ化して欲しい(^_^;
読了日:07月25日 著者:山田正紀UNDERGROUND MARKET アービトレーターの感想
3時間ほどで読み切れる短編SFで、Kindle版を読了。「アンダーグラウンド・マーケット」をリファインした内容で、東京オリンピックを数年後に控えたフリービーと呼ばれるWeb開発に携わる地下経済生活者3人のストーリー。「アービトレーター」とは裁定者という意味で、中国から入ってきた仮想通貨でトラブルを抱えた3人が知恵と体力で裁定者と渡り合う。コロナ流行前に書かれたので現状とはかけ離れてしまったが、10月に迫った個人事業者の消費税対応にもからむ著者のツイートも切実さが増している現状を映している。
読了日:07月23日 著者:藤井太洋UNDERGROUND MARKET ヒステリアン・ケースの感想
読み切るのに1時間半ほどの掌編SFで、Kindle版を読了。「アンダーグラウンド・マーケット」の前日譚で、主人公三人が出会うストーリー。もう一つの主人公と言っていいのが『N円』という仮想通貨と、フリービーと呼ばれる移民たち。東京オリンピックの2年ほど前を描いているのだが、コロナが流行する前だったので状況はだいぶ違ってしまった分は割り引かなきゃいけないけど、ありそうな日本の姿が浮き彫りになっていて、相変わらず呻らされたわ。
読了日:07月23日 著者:藤井太洋距離の嘘の感想
Kindle版を再読。2年ほど前に読んだ時と比べても、COVID-19の収束が異なってるなどの点が違っているが迫真さは色あせてなく、相変わらず楽しめたわ。
読了日:07月15日 著者:藤井 太洋[映]アムリタ (メディアワークス文庫)の感想
Kindle版を読了。再読だと思うんだけど、最初の感想が残っていずorz かなり無茶ぶりなプロットなんだけど、軽妙なボケとツッコミに乗せられて楽しく再読できたわ。
読了日:07月02日 著者:野崎 まど
読書メーター
2022.08.01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 本
