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7月の読書メーター

7月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2083
ナイス数:39

日出処の天子 完全版 1 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)日出処の天子 完全版 1 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
読了日:07月31日 著者:山岸 凉子
新装版 鬼平犯科帳 (14) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (14) (文春文庫)
読了日:07月23日 著者:池波 正太郎
宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八 (SB新書)宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八 (SB新書)感想
アポロ月面着陸50周年セールで激安だったので、Kindle版を読了。米ソによる宇宙開発競争からアポロ計画、太陽系惑星探査、地球外知性探査までの歴史と今後の展望をコンパクトに、そして身近な言葉で語った良書。著者はNASAのジェット推進研究所で火星探査機を開発中の工学博士。アポロ計画当初、地球軌道ランデブーが基本方針だったが唯一人ハウボルトが月軌道ランデブーの方が早く開発できると主張し、それがロケットの父フォン・ブラウンの目にとまり方針転換。月着陸の際VIPルームに招かれ、フォン・ブラウンに礼を受けたとか。
読了日:07月22日 著者:小野 雅裕
巨神降臨 下 (創元SF文庫)巨神降臨 下 (創元SF文庫)感想
Kindle版で上下巻を読了。「巨神計画」、「巨神覚醒」と続いた三部作の完結編。第二部での惨劇から主要人物が異星人の星へ転送してしまい、地球の人々は異星人の遺伝子を濃く受け継いだ人たちを強制収容所に送り、各国が対立する状態となる。ローズやエヴァが異星で過ごしたエピソードと戻ってきて以降のストーリーが交互に描かれ、意外な結末へと収束する。現在世界中で起きている移民の排斥であるとか、自国第一主義などがカリカチュアライズされているようで、興味深かったですね。映画化のその後の話が聞こえてこないけれど心配だな。
読了日:07月20日 著者:シルヴァン・ヌーヴェル
巨神降臨 上 (創元SF文庫)巨神降臨 上 (創元SF文庫)
読了日:07月14日 著者:シルヴァン・ヌーヴェル
三体三体感想
Kindle版を読了。SF界で最も権威あるヒューゴー賞を翻訳作として、そしてアジア人としても初受賞した作品で、華文版だけで二千万部、ケン・リュウによる英訳版を加えると三部作累計で三千万部に迫る大ヒット三部作の第一部。文化大革命で理論物理学者の父を殺された女性天文学者を軸とした波乱万丈なストーリーが軸だけど、そこからの世界観の広がり方が凄い。歴史を題材としたVRゲームが大きなキーだったり、ミッションインポッシブルもビックリさせるような奇抜な兵器が出てきたりとエンターテイメント性も高いのに脱帽。
読了日:07月09日 著者:劉 慈欣

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2019.08.01 | コメント(0) | トラックバック(0) |

6月の読書メーター

6月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:2012
ナイス数:29

IQ2 (ハヤカワ・ミステリ文庫)IQ2 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
Sony Reader版を読了。LAの黒人探偵IQが亡くなった兄の元恋人から、ラスヴェガスで苦境に陥った妹を助けてと依頼を受け急行するという幕開け。本筋とは別に亡くなった兄の交通事故死を追いかけて行くタイムラインと交互に話が進行し、それらが微妙に絡んでゆくのも上手い構成。前作ほどIQの頭脳明晰さを前面に出さず、アクションシーンもてんこ盛りでミステリー志向から益々ハードボイルドに踏み込んでいるのも好印象。IQの身辺もひと段落ついたし、相棒ドッドソンとのコンビも一つ先に進む続編を期待しちゃいます。
読了日:06月28日 著者:ジョー イデ
世界史序説 (ちくま新書)世界史序説 (ちくま新書)感想
図書館で借りて読了。サブタイトル「アジア史から一望する」通りユーラシア大陸を俯瞰した大きな視点で世界史を平易な言葉で解説してくれています。元々歴史学は西洋史から始まっているし、日本の歴史学者もそれに東アジア史を付け加えた程度でしか世界史を見てこなかったと指摘しそのために本書を著したとか。例えばゲルマン民族大移動は地球の寒冷化でモンゴル高原から撤退した騎馬民族により玉突き状態でゲルマン族が移動し、中国でも同時期に騎馬民族の流入があったとか。他にも面白いエピソードが沢山ありました。
読了日:06月25日 著者:岡本 隆司
リトル・ドラマー・ガール (1983年) (Hayakawa novels)リトル・ドラマー・ガール (1983年) (Hayakawa novels)感想
7月にWOWOWでドラマシリーズが放送されるということで、図書館で借りて読了。再読だと思って読んでいたが、全く記憶にないので初読と判明。パレスチナ人テロリストとふとした接点を持った英国人女優がイスラエル情報部にリクルートされ、作戦行動を行うというストーリー。著者がインタビューで語っているように、パレスチナ問題に対する啓蒙という意義も含め書いたとか。爆撃にもめげずイスラエル国境近くに住むパレスチナ人女性に「ここにいることが唯一の忠誠なのです」と言わせた著者の心意気に感銘です。
読了日:06月23日 著者:ジョン・ル・カレ
ヒッキーヒッキーシェイク (ハヤカワ文庫JA)ヒッキーヒッキーシェイク (ハヤカワ文庫JA)感想
Sony Reader版を読了。引きこもりカウンセラーの竺原が担当する引きこもり三人と、凄腕のハッカーを組ませとあるプロジェクトを立ち上げるというスタート。各引きこもり達のプロフィールや竺原の謎なども徐々に明らかになってゆくのが面白い。タイトルの元ネタはビートルズの「ヒッピー・ヒッピー・シェイク」という曲で、他にもサイモンとガーファンクルの「スカボロー・フェア」の詞が引きこもり達のハンドルネームになっていたりとひねりが効いている。もう少し医学的に突っ込んでいれば傑作になった可能性もあったのに惜しいっすね。
読了日:06月15日 著者:津原 泰水
シスターズ・ブラザーズシスターズ・ブラザーズ感想
もうすぐ公開される映画「ゴールデン・リバー」の原作ということで、図書館で借りて読了。オレゴンを根城に悪名をはせている悪党シスターズ兄弟が、ボスの命令でサンフランシスコにいる金鉱掘りの殺しを請け負い旅に出るというスタート。道中のエピソードや、金鉱掘りを見つけてからの行動など、ゴールドラッシュ時代の熱狂が感じられたり、そこはかとないユーモアがあって面白かったね。ブッカー賞の最終候補に選ばれたり、カナダでもいくつかの文学賞を受賞するなど文学的な評価が高いけれど、この世界観をどう映像化するか興味深いっす。
読了日:06月09日 著者:パトリック・デウィット

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2019.07.02 | コメント(0) | トラックバック(0) |

5月の読書メーター

5月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2626
ナイス数:33

ハンターキラー 潜航せよ〔下〕 (ハヤカワ文庫NV)ハンターキラー 潜航せよ〔下〕 (ハヤカワ文庫NV)感想
図書館で借りて上下巻を読了。映画で描かれていたムルマンスクでの潜水艦とSEAL隊員の戦闘に加え、本書ではバルト海での駆逐艦の戦いやニューヨークのIT企業における陰謀など新しい側面もあった。映画の方がコンパクトにまとまっていてスピード感あるのに対し、小説の方はスケールは大きいが少し散漫だったかな。特にIT企業の陰謀についてはかなり現実味が薄く、登場人物も皆ステレオタイプでガッカリ。
読了日:05月27日 著者:ジョージ・ウォーレス,ドン・キース
ハンターキラー 潜航せよ〔上〕 (ハヤカワ文庫NV)ハンターキラー 潜航せよ〔上〕 (ハヤカワ文庫NV)
読了日:05月24日 著者:ジョージ・ウォーレス,ドン・キース
梅原猛著作集〈6〉日本の深層梅原猛著作集〈6〉日本の深層感想
図書館で借りて読了。梅原日本学といわれる日本の歴史や文化に対する新たな潮流を生み出した梅原猛による縄文文明論。前半は東北を旅しながら縄文と蝦夷、そしてアイヌの関連性を考察する。この第一部が発表されたのが1983年、当時日本の文明は外来のものであるという論が主流で、現在のように縄文文化が現在まで連綿と継承されていると指摘する人は初めてだったのではないか。最後は熊野三山と縄文のつながりについて述べているが、圧倒的な関連文献の紹介により、やや突飛な指摘も納得させられてしまうのには脱帽。
読了日:05月14日 著者:梅原 猛
逃亡のガルヴェストン (ハヤカワ・ミステリ)逃亡のガルヴェストン (ハヤカワ・ミステリ)感想
本書を原作とした「ガルヴェストン」が公開間近ということで、図書館で借りて読了。ノミ屋の取り立てを行う中年男が肺の検査を受けたところ、真っ白な影が写るレントゲン画像を見せられ肺がんの可能性を告げられる。その夜、ボスの指示で取り立てに向かった先には殺し屋が待っていたが、切り抜けその場に居合わせた少女の娼婦と二人で逃避行へ向かう。男の暗い過去や、少女の隠された謎も徐々に明らかとなり、一発逆転を狙う勝負に出る。所々にはさまれる近未来のエピソードにより、ジグソーパズルのピースが見事に収まってゆくのが気持ちいいっす。
読了日:05月11日 著者:ニック・ピゾラット,東野 さやか
特殊部隊 -フェニックス作戦-特殊部隊 -フェニックス作戦-感想
検索でぶち当たったフェニックス作戦に興味を持ち、図書館で借りて読了。著者は一人名義ですが、実は二人の名前を組み合わせたペンネームで、両者ともにベトナム戦争に参加した空軍兵と元グリーンベレー。登場人物もほとんどがグリーンベレー隊員で、舞台はベトナム戦争時のカンボジア国境に近い基地。偵察任務や待ち伏せの描写などはとてもリアルだったけど、後半は軍事法廷の法廷劇がメインとなり、フェニックス作戦も薄っすら描く程度。三島瑞穂氏が書いた解説の方がよほどフェニックス作戦の実像を伝えてたっけ。
読了日:05月06日 著者:エリック ヘルム
新聞記者 (角川新書)新聞記者 (角川新書)感想
近々この本を原案とした映画が公開されるので、図書館で借りて読了。まず、少女時代からいかに新聞記者を目指すようになり、実際になってからどのような現場で取材をしてきたのかを振り返る。後半は彼女の一大スクープとなった日歯連事件からモリカケ問題での追及、そして詩織さんレイプ事件と華やかな活躍を取材時の心情なども交えて語る。本書の内容だけでは映画にはならないので、原案という形になったのかな。出版後も政府の隠蔽体質はますます強くなり、起訴されるべきレイプ事件がいくつも野放しになるなど状況が更に悪化しているのが怖い。
読了日:05月04日 著者:望月 衣塑子
ヒト夜の永い夢 (ハヤカワ文庫JA)ヒト夜の永い夢 (ハヤカワ文庫JA)感想
Sony Reader版を読了。時は昭和初期、千里眼研究の草分け福来友吉が南方熊楠のもとを訪れるところから話が始まるファンタシー。他にも孫文や、学則天を創った西村真琴、後に熊楠が登場する小説を書く江戸川乱歩など実在の人物が多数登場し、クライマックスの二二六事件へなだれ込む。事前に読んでおいた熊楠の評伝に出てくるエピソードなども上手に取り込み、熊楠の思考を描いている。南方曼荼羅もあちこちに登場し、量子論と仏教が絡み合う様も見事。読み慣れない仏教用語もReader内蔵の辞書に助けられました(^_^;
読了日:05月03日 著者:柴田 勝家

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2019.06.06 | コメント(0) | トラックバック(0) |

4月の読書メータ

4月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2880
ナイス数:33

日本民俗文化資料集成 (1) サンカとマタギ日本民俗文化資料集成 (1) サンカとマタギ感想
図書館で借りて読了。先ずサンカは箕作りと乞食の二種について解説。箕作りは箕という農具を作ったり修理することで収入を得ていて、家族単位で山と里を行き来している。山では箕作りに必要な木を集め、鰻などの川魚を取ったり、山菜も採る。一方乞食は多い集団は300人以上を有し、頭をおいて彼の指示で街に下りて乞食を行う。両グループともに似た隠語を使用する。そして、マタギは猟師であるが、特に秋田のマタギは熊の胆を収入源とする藩の政策もあり、行動範囲が広かった。隠語である山詞はアイヌ語に通じるものもあり、縄文文化に繋がる。
読了日:04月29日 著者:谷川 健一
南方熊楠 地球志向の比較学 (講談社学術文庫)南方熊楠 地球志向の比較学 (講談社学術文庫)感想
とある小説を読む前に南方熊楠について知ろうと、図書館で借りて読了。著者は南方だけでなく柳田邦男についても著作の多い社会学者で、南方曼荼羅という概念を広めた。彼女が南方曼荼羅の萃点と指摘した神社合祀反対運動に響くものがあったが、つい先日近所の貝塚について調べたところ、そこや近くの前方後円墳が破壊された時期が神社合祀が推し進められた時期に重なっていたことに驚き。旧国鉄や東芝がその森を切り倒し、山を削っていた原動力だったとは。父は旧国鉄職員で、私も東芝へ20年以上に渡り出向していたという因縁を感じましたね。
読了日:04月23日 著者:鶴見 和子
情報と戦争-古代からナポレオン戦争、南北戦争、二度の世界大戦、現代まで (単行本)情報と戦争-古代からナポレオン戦争、南北戦争、二度の世界大戦、現代まで (単行本)感想
図書館で借りて読了。著者はオックスフォードで歴史を学び、英陸軍士官学校で戦史を教え、現在はジャーナリスト。先ずアレクサンドロス大王の情報収集力やローマ軍の偵察部隊編成に触れ、ネルソン提督のナポレオン艦隊追跡におけるフリゲート艦の索敵、南北戦争での地図の役割、英国の対Uボート戦とエニグマ暗号機、ナチスの飛行爆弾を防いだ人的観測情報など、具体例を示しながら戦争における情報の役割を解説してゆく。得られた生情報から如何に戦略・戦術的に役立つよう精製した情報を、戦闘指揮官らに渡すことが重要かという視点には脱帽っす。
読了日:04月19日 著者:ジョン・キーガン
湾岸戦争大戦車戦(下) (史上最大にして最後の機甲戦)湾岸戦争大戦車戦(下) (史上最大にして最後の機甲戦)感想
図書館で借りて上下巻を読了。元々タミヤ1/35シリーズでジオラマ作りに熱中し、クルクス戦の戦記を読んでウハウハしていたヲタク中学生でした。まえがきにあるように湾岸戦争と言えばピンポイント爆撃の映像に代表されるハイテクな空爆で勝負がついたようにイメージしている人が多いと思いますが、その後のたった100時間の地上戦にイラク軍約2,100両(空爆で1,400両弱が破壊されたのを差し引いた数)多国籍軍が約3,500両、両軍合わせて5,600両ほどの戦車が参加した血みどろの戦があったことを知る人は少ないと思います。
読了日:04月14日 著者:河津 幸英
湾岸戦争大戦車戦(上) (史上最大にして最後の機甲戦)湾岸戦争大戦車戦(上) (史上最大にして最後の機甲戦)
読了日:04月11日 著者:河津 幸英
古代の謎を解く「縄文の言葉」  地名・山名が描く日本の原風景古代の謎を解く「縄文の言葉」 地名・山名が描く日本の原風景感想
「火怨」で蝦夷が大和言葉を喋っているのに違和感を持ち、図書館で借りて読了。著者は研究者ではなく建設会社を退職後に古代史に興味を持ち、建築関係の論文以外では初の執筆だったとか。地名や山の名前を縄文言葉の後継アイヌ語で訳すことが可能かを検証することで、ルーツを探ってゆく。「火怨」でも北上川を日高見川と一貫して記述していた訳も分かったような気がする。惜しむらくは重複した記載が多く、冗長だったね。「縄文探検隊の記録」で夢枕獏さんが書くと宣言した縄文小説でも地名や人名などにはアイヌ語を参考にした記述にして欲しい。
読了日:04月07日 著者:大木 紀通
火怨―北の燿星アテルイ〈下〉火怨―北の燿星アテルイ〈下〉感想
先日読んだ時代小説ガイドで激推しされていたので、図書館で借りて上下巻を読了。奈良時代末から始まった陸奥でのアテルイの約20年に渡る戦いを描いた一代記。最初は無鉄砲な戦い方だったのが、智将の母礼から学んだ知略を身につけ、数で上回る朝廷軍をことごとく破る。最後は坂上田村麻呂に投降し斬首となるが、それも戦略だったとは。戦闘場面などは胸が熱くなるが、蝦夷側も大和言葉を使っていたのには、可読性のためだとは思うが違和感。住居も平安時代の竪穴住居が出土しているので、縄文言葉や文化が継承されているのを描いて欲しかった。
読了日:04月04日 著者:高橋 克彦

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2019.05.01 | コメント(0) | トラックバック(0) |

3月の読書メータ

3月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:4147
ナイス数:61

火怨―北の燿星アテルイ〈上〉火怨―北の燿星アテルイ〈上〉
読了日:03月31日 著者:高橋 克彦
鹿の王 水底の橋鹿の王 水底の橋感想
Sony Reader版を読了。前作の主人公の一人、医師ホッサルを主役に据えた医療ファンタジー。現代でいえば東洋医学と西洋医学の対立や、次期皇帝をめぐる暗躍も絡み、最後は法廷劇となる。宗教と医療に関する問題は現在でも時折取り上げられたり、細分化され過ぎた医療に対し心の問題も含めた総合医療の必要性も求められていますね。守り人シリーズ同様に権謀術数が巡らされているけど、ロマンスや食べ物の描写には癒されました。
読了日:03月30日 著者:上橋 菜穂子
縄文探検隊の記録 (インターナショナル新書)縄文探検隊の記録 (インターナショナル新書)感想
図書館で借りて読了。雑誌に連載された作家夢枕獏と考古学者岡村道雄の対談(ゲストとの鼎談も)に加筆修正を加えて新書化。各章ごとに食、住、栗、漆、アスファルト、神などテーマを決め語り合う。特に驚いたのがアスファルトで、精製工房の遺跡も発掘されていたとは。あとがきで夢枕さんが書くことを宣言した縄文小説のためのフィールドワークって感じで、刊行に期待が高まります。昨年みた縄文展に出品されていた発掘品も数多くしょうかいされていたけど、大混雑でゆっくり見られなかったのが悔やまれる。長野や新潟などの遺跡にいつか訪れたい。
読了日:03月27日 著者:夢枕 獏,岡村 道雄,かくま つとむ
ヨーゼフ・メンゲレの逃亡 (海外文学セレクション)ヨーゼフ・メンゲレの逃亡 (海外文学セレクション)感想
図書館で借りて読了。アウシュヴィッツで「死の天使」と呼ばれた医師メンゲレがアルゼンチンに船で到着してから、ブラジルで水死するまでを追った小説。訳者あとがきによると、この史実を積み上げ、心情を再現する手法はカポーティの「冷血」を真似たとか。メンゲレに関する資料は本人が書いた日記や、多くの伝記が出版されているので、著者がプロファイリングした「卑小」な人物ということが全編を通じてとても理解できた。著者はフランス人のフリージャーナリストで、本書は小説として2作目にあたるという。
読了日:03月25日 著者:オリヴィエ・ゲーズ
AI社会の歩き方―人工知能とどう付き合うか (DOJIN選書)AI社会の歩き方―人工知能とどう付き合うか (DOJIN選書)感想
図書館で借りて読了。著者は理研の研究員で、科学技術社会論が専門。AIという技術が社会に実装されてゆく過程でどのような問題があるかを、AI開発者、産官学の政策・戦略決定者、ユーザー、法律家や倫理学者、四つの視点から解説している。「新しいものが入ってきた時にこそ、働き方や社会制度、人間関係、専門家の役割などを見直すきっかけにもなります」という言葉が心に残ったけど、AI導入で作業時間が短くなった場合、人件費削減に向かうのではなく、余暇時間を増やしたり、新たなスキルを教育するよう提言していました。
読了日:03月23日 著者:江間 有沙
歴史・時代小説 縦横無尽の読みくらべガイド (文春文庫)歴史・時代小説 縦横無尽の読みくらべガイド (文春文庫)感想
図書館で借りて読了。WEBで連載されていたコラムに加筆修正を加え文庫化されたガイド本。登場した作家176人、小説は488作にのぼる。各回ごとに職業もの、剣豪小説とかテーマを決め、それらの代表作を挙げて行くが、駄洒落の効いたタイトルが面白いのもいいっす。読み進めながら気になった作品はスマホで検索し、ほしい物リストに入れていったが計10作ほどになってしまった。この本を読み終わって思い出したのが故内藤陳氏の「読まずに死ねるか」であの本も冒険小説の名ガイド本だった、こういった愛のある書評家がいるジャンルは幸せだ。
読了日:03月20日 著者:大矢 博子
チンギス紀 三 虹暈: 虹暈チンギス紀 三 虹暈: 虹暈感想
図書館で借りて読了。今巻も様々なエピソードを積み重ねながら、後に遊牧民統一を成し遂げる基礎となったジャカ・ガンボとの絆も垣間見えてくる。先日読んだ「モンゴル帝国誕生 チンギス・カンの都を掘る」でモンゴル隆盛の要点として挙げられていた一つ、鉄の製造については具体化してきたが、二つ目の街道の駅設置は今後どう描かれるのかが楽しみ。
読了日:03月18日 著者:北方 謙三
火星の遺跡 (創元SF文庫)火星の遺跡 (創元SF文庫)感想
図書館で借りて読了。ハードSFの巨匠ホーガンが軽い冒険SFを目指したと解説に書いてあったが、色々雑すぎて萎えた。火星で発見された巨石文明の遺跡と、地球の巨石文明が共に滅んだのは太陽系規模の異変が起きたからではないか、という発想にはゾクゾクさせられたけど、そちらの話がほったらかしにされたのはメッチャ不満。2001年に原書が出版されたということもあってか、宇宙開発全体に楽観的だったのも違和感あった。
読了日:03月16日 著者:ジェイムズ・P・ホーガン
生まれ変わり (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)生まれ変わり (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)感想
図書館で借りて読了。面白かったのは「ビザンチン・エンパシー」で、仮想通貨を利用した募金システムを開発したエンジニアと、旧来のボランティア組織のトップという元々同じ大学に通った二人の女性が主人公。『無責任な共感は世界を不安定にする』という言葉が印象に残ったけど、フィルターバブルとかもあって世界が更に分断されそう。15歳の少女と人格が電脳空間にアップロードされた父の三部作では、絵文字が多用されていたりとひねりが効いていた。この三作始め、人格のアップロードをテーマにした作品がいくつかあったので、長編を期待。
読了日:03月12日 著者:ケン リュウ
母の記憶に (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)母の記憶に (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)感想
第三短編集が発売されたので、その前を図書館で借りて読了。第一短編集「紙の動物園」が翻訳SFとしては異例のヒットとなったが、こちらも傑作ぞろい。好きなのは「レギュラー」で、中国系女性探偵が様々なインプラントを利用し格闘するシーンは伊藤計劃的だし、元々は経済問題が専門の探偵ってのもV.I.ウォーショースキーを連想。舞台がボストンという点もハードボイルドの巨匠ロバート・パーカーへのオマージュか。「パーフェクト・マッチ」という短いお話も日頃からGoogle Homeに話しかけているので、色々考えさせられたっけ。
読了日:03月07日 著者:ケン リュウ
予測マシンの世紀: AIが駆動する新たな経済予測マシンの世紀: AIが駆動する新たな経済感想
Sony Reader版を読了。著者はトロント大学経営大学院のラボに所属する三人の経済学者で、AI研究者と企業を繋ぐ橋渡しを務めている。何故経済学者がAIを解説、と思ったが経済学では以前から回帰分析などで予測をしていたので、それがAIに代わったということらしい。本書はどちらかと言うと企業のCEOやCTO向けに書かれた感じで、このラボが関わった事例などをあげてAIの導入に必要なリソースや明確な戦略、メリットとデメリット、そしてリスクなどを実践的に解説している。
読了日:03月02日 著者:アジェイ アグラワル,ジョシュア ガンズ,アヴィ ゴールドファーブ

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2019.04.04 | コメント(0) | トラックバック(0) |

2月の読書メータ

2月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3360
ナイス数:51

天子蒙塵 第四巻天子蒙塵 第四巻感想
図書館で借りて読了。天子蒙塵も最終巻で、これまで出てきた人物が次々と登場するオールスターキャストに加え、新たに石原莞爾や周恩来なども顔を出すグランドフィナーレと言った感じ。次回作は出ると思うけど、どこまで描くのかが気になるね。満州国崩壊までか、東京裁判までか、それとも溥儀が亡くなるところか。張学良ももっと登場して欲しい。
読了日:02月24日 著者:浅田 次郎
モンゴル帝国誕生 チンギス・カンの都を掘る (講談社選書メチエ)モンゴル帝国誕生 チンギス・カンの都を掘る (講談社選書メチエ)感想
北方さんのチンギス紀を読み始めたので、図書館で借りて読了。著者は何度もモンゴルでの発掘調査を行っている考古学者で、実際に出土した遺物からチンギス・カンの実像を追ってゆく。モンゴル族の中でも小さな氏族の長だったチンギスが飛躍した一因は、金国に近寄り鋼の地金を受け取って、馬具や武具を作ったこと。鉄への執着はチンギス紀でも語られているけど、出土品の成分分析など説得力あった。もう一つは街道の整備で、約30キロごとに駅を設け、そこに替え馬や宿泊所を準備したとか。モンゴル帝国崩壊は気候変動が原因というのも驚きです。
読了日:02月23日 著者:白石 典之
星夜航行 下巻星夜航行 下巻感想
図書館で借りて上下巻を読了。家康の嫡男松平信康の小姓となり、信康が自刃した際に出奔し堺で商人となる沢瀬甚五郎の一代記。薩摩や博多、長崎で支店を切り盛りし、マニラへも買付けに。朝鮮戦役の際に兵糧を届けに行く処を捉えられ、降倭と呼ばれる日本人部隊に参加し、後に朝鮮通信使の一員として再び日本の土を踏む。連載5年、加筆修正に4年をかけた千頁超の長編で修正したためか、文言が変化していたりしてやや読みづらかった。朝鮮戦役の記述はとてもリアルで、多くの文献を当たっていだろうことが分かるね。降倭という存在も初めて知った。
読了日:02月22日 著者:飯嶋 和一
星夜航行 上巻星夜航行 上巻
読了日:02月19日 著者:飯嶋 和一
東京の子東京の子感想
Kindle版を読了。舞台は2023年の東京、主人公である仮部はオリンピック後急激に増えた外国人労働者を職場へ連れ戻すことを生業としていた。ある日、部屋を借りているベトナム料理店の店長から、支店に勤めているベトナム人女子大生が出勤しなくなったので探して欲しいと依頼される。その女子大生は働きながら勉学もできるデュアルシステムで学んでいて、彼女を探す内に十代にやっていたパルクールを披露するユーチューバー時代を思い出させる人物と出会う。これまでの藤井作品同様ガジェットや、人物設定の面白さは引継ぎ、疾走感も抜群。
読了日:02月14日 著者:藤井 太洋
フューチャー・ウォー: 米軍は戦争に勝てるのか?フューチャー・ウォー: 米軍は戦争に勝てるのか?感想
図書館で借りて読了。著者は工学博士でもある退役空軍少将で、現在コンサルタント業と大学での研究、そしてCNNやWSJへの寄稿も行っている。現役時代には新兵器の開発や、情報部隊の指揮もとっていたテック系軍人。これから米軍が巻き込まれる戦争は、市民生活の近くで行われ、敵は実態が不明になるとの予測。そうした場合の交戦規定は全く新しいものになるだろうと指摘。また、現在一般市民と軍人の間には意識の乖離があり、これを埋めないとシヴィリアンコントロールの歯止めがかからないと提言。近年では開戦が議会承認を得ないのも問題と。
読了日:02月13日 著者:ロバート・H. ラティフ
チンギス紀 二 鳴動チンギス紀 二 鳴動感想
第一巻に続き図書館で借りて読了。後に敵対することになるジャムカを救ったり、自らも寡兵での負け戦を経験するなど物語がゆっくりゆっくりと動き出す正に「鳴動」。第一巻で鉄の重要性に気付き、耶律楚材を山師として引っ張り出したのはちょっとやり過ぎだと思うな。また、呪術師が登場するが、アニミズムの神官としての面が描かれていないのは惜しいね。
読了日:02月07日 著者:北方 謙三
ダーティペアの大帝国 (ダーティペア・シリーズ7) (ハヤカワ文庫JA)ダーティペアの大帝国 (ダーティペア・シリーズ7) (ハヤカワ文庫JA)感想
Kindle版を読了。前巻の続きでテーマはヒロイックファンタジーから、巻頭のオマージュ通りポケモンワールドへ。個人的にはポケモンは通過していないので初体験だったけど、聖獣というポケモン的な同士の戦いはかなりリアルな描写で面白かった。引き続きヒロイックファンタジーな世界観は続いていたので、マイケル・ムアコックのファンである私にとっては弩ストライクなストーリー展開。ソード・アンド・ソーサリー(剣と魔法)は正義です(笑
読了日:02月03日 著者:高千穂 遙
ダーティペアの大征服 (ハヤカワ文庫JA)ダーティペアの大征服 (ハヤカワ文庫JA)感想
セールで購入したKindle版を読了。今回の舞台は惑星キンメリアで、最大の大陸全土をまるまるヒロイックファンタジーを主題としたテーマパーク。ダーティペアの二人がパーク参加者になりきって犯罪組織の捜査を行うという展開。惑星の名前からしてヒロイックファンタジーの金字塔である英雄コナンへのオマージュだし(シュワちゃん主演の映画も大好き)、作者自身も日本初のヒロイックファンタジー「美獣」を書いていましたね。作中には日本においてヒロイックファンタジーの一時代を築いた「グイン・サーガ」への愛も感じられたっけ。
読了日:02月01日 著者:高千穂 遙

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2019.03.01 | コメント(0) | トラックバック(0) |

1月の読書メーター

1月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1256
ナイス数:30

チンギス紀 一 火眼チンギス紀 一 火眼感想
図書館で借りて読了。北方さんの小説を読むのは約30年ぶりかな。チンギス・ハーンの年代記であるが、かなりフィクションも含まれている感じ。モンゴル族のなかでも氏族同士の争いで金国に逃れ、司馬遷の史記や鉄の重要性を学んだりというのはちょっと出来過ぎじゃない。そもそも言葉の問題もありそうだし。でも、モンゴル族を取り囲む他の遊牧民族との関係や、同じモンゴル族でもライバルとなるジャムカのエピソードも面白く、今後が楽しみ。
読了日:01月31日 著者:北方 謙三
ダーティペアの大復活ダーティペアの大復活感想
昨年末にダーティペアの新刊が出るとのことで、未読だった三冊を先に読むことに。運良くハヤカワの電子書籍セールが始まったので、Kindle版を読了。熱狂的にクラッシャージョウとダーティペアを読んでいた80年代から17年後に復活した本作は、それまで特徴的だったユリとケイのギャル語での掛け合いが後退していたのは残念だったが、ハチャメチャな展開は相変わらず。特に巨大ロボット愛を感じさせるシーンは現在「メカ・サムライ・エンパイア」や「巨神計画」など米SF界でもトレンドになっている事を考え合わせると、感慨も一入ですね。
読了日:01月19日 著者:高千穂 遙
津波の霊たちーー3・11 死と生の物語津波の霊たちーー3・11 死と生の物語感想
図書館で借りて読了。東日本大震災、中でも大川小学校で74名の児童が津波で亡くなった件を中心にルポしたドキュメンタリー。ニュースでは大川小のことは耳にしていたが、教育委員会側の隠蔽や責任の放棄がここまで酷いとは思っていなかった。前作の「黒い迷宮」では猟奇的な殺人事件を題材にまるでミステリーのようなルポだったけど、今作は日本の組織論から更に、我慢を強いられることを是とする日本人の精神論まで踏み込んでいる。
読了日:01月16日 著者:リチャード ロイド パリー,Richard Lloyd Parry
富士山、2200年の秘密 なぜ日本最大の霊山は古事記に無視されたのか富士山、2200年の秘密 なぜ日本最大の霊山は古事記に無視されたのか感想
図書館で借りて読了。以前、中央構造線について検索した際に、この線上に鹿島神宮、諏訪大社、伊勢神宮、阿蘇神社など各地の一宮が並んでいると、本書で指摘されていることを知り手にとってみた。あとがきで著者も反省しているが、ページ数が足りなくなり、特に後半駆け足になってよみづらかった。昨年読んだ「日本人の神」は言語学者の著だったので解説が丁寧で分かりやすかったのに対し、本書はどこまでが引用で、どこからが自説なのか判別しづらく、引用部分の索引をキッチリ示して欲しかった。
読了日:01月09日 著者:戸矢学

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2019.02.01 | コメント(0) | トラックバック(0) |

12月の読書メーター

12月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2453
ナイス数:28

ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 19-2)ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 19-2)感想
映画公開も近いので、図書館で借りて上下巻を読了。第三部までは刊行直後に読んでいたけど、著者が変わったということで様子見してましたが、相変わらずリスベットはぶっ飛んだキャラで一安心。もう一人の主人公ミカエルは影が薄く登場したものの最後には復活したし、更にリスベットの双子の妹が魔女セイレーンの如くラスボス的に立ちはだかる活躍。映画の予告編で姉妹対決が前面に出ているのはちょっと違う気もするが、最終対決は第五部に持ち越したっぽいので、そちらも読んでみたい。
読了日:12月29日 著者:ダヴィド ラーゲルクランツ
ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 19-1)ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 19-1)
読了日:12月27日 著者:ダヴィド ラーゲルクランツ
地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来 (ブルーバックス)地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来 (ブルーバックス)感想
二酸化炭素の排出による気候変動が話題となって久しいが、先日ネットで読んだ数十年後には寒冷期が来るとの記事を読んでこの問題について理解していないことが分かったので、図書館で借りて読了。それまで酸素が少なかった大気が急に多くなったのは25億年前に始まったプレート運動により酸素を吸着していた鉄などの金属がコアに移動したからとか、10万年毎に気温が変化するミランコビッチサイクルは天文学により証明されたり、グリーンランド沖から始まり北太平洋まで巡る1周1,000年もかかる海流があったりと学際的で驚きの連続でした。
読了日:12月20日 著者:横山 祐典
大統領失踪 下巻大統領失踪 下巻感想
Sony Reader版で上下巻を読了。米国を主なターゲットとした最大級のサイバーテロの警告を受けた大統領が、犯人の要求に従い単独で交渉するためセキュリティサービスも連れず失踪するという幕開け。著者は元大統領B.クリントンとベストセラー作家のJ.パタースンの共著で、元大統領らしくホワイトハウスの内情などが細かく描かれている。問題のウイルスの詳細がやや曖昧だったり、大統領がスーパーマン的過ぎたのは個人的には惜しかったが、内通者を探り出す場面はミステリー的にも面白く、サスペンスもたっぷりで楽しめた。
読了日:12月09日 著者:ビル クリントン,ジェイムズ パタースン
大統領失踪 上巻大統領失踪 上巻
読了日:12月07日 著者:ビル クリントン,ジェイムズ パタースン
新装版 鬼平犯科帳 (13) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (13) (文春文庫)
読了日:12月04日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (12) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (12) (文春文庫)
読了日:12月03日 著者:池波 正太郎

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2019.01.02 | コメント(0) | トラックバック(0) |

11月の読書メーター

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読んだ本の数:4
読んだページ数:1499
ナイス数:32

ローズ・アンダーファイア (創元推理文庫)ローズ・アンダーファイア (創元推理文庫)感想
図書館で借りて読了。昨年読んだ「コードネーム・ヴェリティ」の姉妹編で何人か登場人物が重なるが、アメリカ人女性パイロットのローズが主人公。英空軍航空輸送予備隊で戦闘機などを工場へ輸送する役目だが、フランス上空で独空軍に鹵獲され、ラーフェンスブリュック強制収容所に収容されてしまう。ジャンルとしてはヤングアダルトなのに、かなり詳細に収容所の生活が痛々しく語られる。救われるのがオリジナルの詩や、詩人エドナ・S・ミレイの詩が効果的に挿入されていること。「ペーパータウン」でもホイットマンの詩が多用されていたっけ。
読了日:11月30日 著者:エリザベス・ウェイン
ブラック・ハンド―ーアメリカ史上最凶の犯罪結社ブラック・ハンド―ーアメリカ史上最凶の犯罪結社感想
ディカプリオ主演で映画化が進行中ということで、図書館で借りて読了。1890年代後半から約20年間にわたってニューヨークを中心に全米で同じイタリア移民をターゲットとした恐喝、誘拐を行う犯罪組織ブラック・ハンドに挑むイタリア系刑事J.ペトロシーノを追ったドキュメント。ブラック・ハンド自体は少人数の組織で、南イタリアのマフィアやカモッラの犯罪組織に属していた犯罪者がアメリカに逃れ始めたという。ペトロシーノはその元を断つためシチリア島に出張するが、その地で銃殺されてしまう。葬列を見送る市民が25万人というのが驚愕
読了日:11月24日 著者:スティーヴン トールティ
天子蒙塵 第三巻天子蒙塵 第三巻感想
図書館で借りて読了。過去の作品から様々なエピソードが抽出されてくるが、とうとう毛沢東という名前がちょろっと登場する。この人物がこの歴史物語に絡んで来るかが第五部最終巻の焦点かな。
読了日:11月13日 著者:浅田 次郎
知ってるつもり――無知の科学知ってるつもり――無知の科学感想
図書館で借りて読了。認知科学についての入門書だが、とても分かりやすかった。個人の中にある知性は限界があるのに、コミュニティから得られた知識と個人のものを区別しづらいので、自己の知性についてつい過大な評価をしてしまう、というのが大きな論拠。また紹介されていたダニング・クルーガー効果ではスキルの低い人ほど、そのスキルに関する知識深度が低いので、過大評価しやすいというエビデンスもあって、知識やスキルに関しては知っていたり、行える範囲を自分で確認することが重要だと思ったな。翻訳も適切でした。
読了日:11月07日 著者:スティーブン スローマン,フィリップ ファーンバック

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2018.12.01 | コメント(0) | トラックバック(0) |

10月の読書メーター

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読んだ本の数:8
読んだページ数:2927
ナイス数:38

ネクサス(下) (ハヤカワ文庫SF)ネクサス(下) (ハヤカワ文庫SF)感想
Kindleでセールだったので上下巻を読了。服用すると脳内で神経に接続し、周りの服用者と共感しあえるネクサスというナノマシンが闇で流通し始めた約20年未来のお話。通常は一定時間で体外に排出されてしまうネクサスを恒久的にとどめておけるよう改良した脳科学者を国土安全保障省の女性捜査官が罠にはめ、中国軍に協力する脳科学者を探るスパイにしようとタイで行われる国際会議場で接触とするが…。電子的に接続された兵士達が戦闘するシーンは伊藤計劃の虐殺器官を上回る緊迫感で、科学的な説明もしっかりされていて説得力抜群っす。
読了日:10月31日 著者:ラメズ ナム
ネクサス(上) (ハヤカワ文庫SF)ネクサス(上) (ハヤカワ文庫SF)
読了日:10月29日 著者:ラメズ ナム
おうむの夢と繰り人形 (Kindle Single)おうむの夢と繰り人形 (Kindle Single)感想
Kindleシングルで配信が開始されたので早速読了。紙の本では50頁程の短編で、AI未満のロボットのお話。東京五輪後に大量に不要となったコミュニケーションロボットを、UIの無い配膳や掃除ロボットの先導役として再利用したところ大ヒット。AIでなくともオウム返しで会話ができるので介護の現場に導入しようとするが、エンジニアと経営者の対立が起きる。どこかのネット企業の社是である「Don't be Evil」のように、エンジニアの良心と利便性の葛藤が上手に描かれています。
読了日:10月23日 著者:藤井 太洋
【Amazon.co.jp限定】ハロー・ワールド(特典: オリジナルショートストーリー データ配信)【Amazon.co.jp限定】ハロー・ワールド(特典: オリジナルショートストーリー データ配信)感想
Kindle版を読了。途中まで雑誌を図書館で借りて読んでいたけど、それも途切れていたのでまとめて読めて良かった。「行き先は特異点」でのGPSタイムスタンプ、週の桁あふれは似たような経験をしてたっけ。ETCの時間は32ビットの整数を年月日時分秒にビット単位で割り振ってていて、C言語でビット単位の構造体は扱いにくく、そこだけはアッセンブラで書きたかったことを思い出した。仮想通貨とベーシックインカムを絡ませるとか、すごい発想だったわ。ほんの数年先を描いているのに、異世界とも思えるのが不思議。
読了日:10月22日 著者:藤井 太洋
七人のイヴ III (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)七人のイヴ III (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)感想
Sony Reader版を読了。第二巻から約五千年後、月の破片の落下もおさまり、宇宙空間で三十億人まで増えた人類は干上がった地球に彗星の氷の塊を落下させ海を復活、大気を呼吸可能にするため遺伝子を保存していた樹木や海藻類を播種するテラフォーミングを行った。ようやく居住可能となった地球に試験的に移住も始まったが、不審な人類の目撃情報も出てくる。そのため、七人のイヴから増えた七つの種族から七人を選抜し、調査隊が編成されるという展開。しかし、第二巻に仕込んであった二つの伏線が見事に回収されて、大団円とは脱帽。
読了日:10月20日 著者:ニール・スティーヴンスン
冬の炎 (ハヤカワ文庫NV)冬の炎 (ハヤカワ文庫NV)感想
前作「眠る狼」に続くバン・ショウを主人公とする第二作を図書館で借りて読了。軍を除隊し、シアトルに戻って職探しをしていると、亡くなった祖父の泥棒仲間から連絡が取れない姪の様子を見てきて欲しいと依頼され、ボーイフレンドの山小屋を訪ねたところ男女二名の死体を発見するという幕開け。グイグイ行動しながら謎を探っていくというのは、ハードボイルドの文法に則っているかな。ヴィク・ウォーショースキー・シリーズも職業は探偵だけれど、ほぼ全ての作品は依頼人ではなく、家族や友人がらみで始まるからそれを思い出したっけ。
読了日:10月17日 著者:グレン・エリック・ハミルトン
ファーストマン(下) (ニール・アームストロングの人生)ファーストマン(下) (ニール・アームストロングの人生)感想
来年公開される映画の原作ということで、図書館で借りて上下巻を読了。ニール・アームストロング公認の伝記で、少年時代バイトで稼いだお金で飛行機の操縦を習得、海軍では艦載機乗りとして朝鮮戦争に従軍。大学で航空工学を学び、NASAの前身NACAに入所し、ベルX-1などの超音速機のテストパイロットを経て宇宙飛行士となるまでの上巻。アポロ計画初期から月への着陸、そしてその後を描いた下巻。細かいエピソードも多かったが、圧倒的な資料とインタビューで説得力はあったね。映画はアポロ11号近辺に集中すると思うが、楽しみ。
読了日:10月14日 著者:ジェイムズ・R. ハンセン
ファーストマン(上) (ニール・アームストロングの人生)ファーストマン(上) (ニール・アームストロングの人生)
読了日:10月08日 著者:ジェイムズ・R. ハンセン

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2018.11.01 | コメント(0) | トラックバック(0) |

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