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沈黙 / ロバート・B・パーカー

久々のブック・レビューです。またもやスペンサー・シリーズとなってしまいました。
この2ヶ月間本を読んでいなかった訳ではないのですが、読み進めるのが遅くて(あまり面白くないから?)読了にまで至っていませんでした。まあ、そちらも読み終わったらレビューするかもしれませんけど。

で、「沈黙」ですがいまいちな印象でした。ストーリーとしてはホークの知人の大学教授に関する調査と、スーザンの友人のストーカー調査というふたつの流れがあり、ちょっと散漫な感じになってしまったように受け取りました。
大学を舞台にするのはスペンサー初登場の「ゴッドウルフの行方」以来でしょうか。もともと作者のパーカーが本職の教授であったし、ボストンという都市はボストン・カレッジやM.I.T.など有名大学がある土地柄なので必然的ではあります。
そして、ストーキングについては最近日本でもメディアで取り上げられる話題ですが、彼の地では大きな社会問題となっています。このシリーズでも何度か俎上に載っていますね。

このふたつのストーリーが絡まずに進んで行き、どちらも唐突な幕切れで終わるのは、ちょっと不満でした。絡まないなら別で書けばいいよう気がしたし、特に教授の調査についてはあっけないオチで終了したのは「ハァ?」って感じ。もうちょっとアクション、もしくは裏社会での展開などを期待していました。

でも、スーザンの怒りの鉄拳が登場したり、いつものしゃれた会話は楽しめましたので良しとしましょう。早く次作が文庫化されないかな。

沈黙 / ロバート・B・パーカー
沈黙 突然の災禍

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2005.08.06 | コメント(0) | トラックバック(0) |

突然の災禍 / ロバート・B・パーカー

またブック・レビューです。この本も放置していたのですが、先日読了した「ロング・グッドバイ」に触発され手に取りました。
矢作作品で本格的なハードボイルド・デビューした後、ハメットやチャンドラーに手を伸ばしたのですが、矢作作品ほど熱狂せずしばらくハードボイルドから離れてしまいました。

再びこのジャンルに戻ってきたのが、初期スペンサー・シリーズの傑作「失投」でした。その後、ロバート・B・パーカーの作品は文庫化されたものはほとんど読んで来ましたね。いや、もう惚れましたよ。警察を退職した私立探偵で、元ボクサーでありながら食通であり、しゃれた会話もできるスペンサー。脇を飾る登場人物も恋人でカウンセラーのスーザン、黒人の悪党でありながら背後を守ってくれる親友のホークなど皆魅力のあるキャラばかりです。

ですが、ここ最近のシリーズではいつもの定番の安心感はあるのですが、マンネリズムも感じ始めていました。ですが、この「突然の災禍」ではスーザンの過去に初めて踏み込むという新しい展開を見せてくれました。これについての賛否はあると思いますが、私は賛成派ですね。これまではアイドル的な面が強調されてきたスーザンを掘り下げることで、いっそう生身の女として実感できたような気がします。

それ以外のストーリーなどは特に新味はありませんが、スペンサーの筋の通った男の姿と、アメリカの社会が抱える病巣を見るだけでも楽しかった。また次回作も必ず読みますよ。

突然の災禍 / ロバート・B・パーカー
突然の災禍
悪党
虚空
チャンス

2005.06.06 | コメント(0) | トラックバック(0) |

ロング・グッドバイ / 矢作俊彦

天切り松で読書熱がぶり返したのか、ずっと読みかけだった本を一気に読んでしまいました。刊行からちょっと時間が空いてますが、ご勘弁を。

矢作の作品を読んだのは処女作の「マイク・ハマーへ伝言」でした。それまでハードボイルドをほとんど読んだことが無かった私にとって、新たな世界との出会いでした。「マイク~」は青春小説的な面も併せ持っていて、型にはまったハードボイルドではなかったのですが、続いて出版された「リンゴォ・キッドの休日」では彼の地の伝統を受け継いだ立派なハードボイルドでしたね。

この「ロング・グッドバイ」はその「リンゴォ~」で初登場した二村警部補を主人公とするシリーズの最新作で、タイトルはレイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」を意識したものであることは明白ですね。
ストーリーは結構大仕掛けで、一時期矢作がハードボイルドを離れ「暗闇にノーサイド」などの冒険小説を書いていた頃を思い出しました。私はハードボイルドも冒険小説も大好きなので許容範囲内でしたが、純粋なハードボイルド好きはどう捉えるでしょう。
まあ、ハードボイルドに必要不可欠なしゃれた会話や筋の通った男の姿などは満載なので、ハードボイルド・ファンにもお勧めできますけど。

THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ / 矢作俊彦
4048735446 リンゴォ・キッドの休日

2005.06.02 | コメント(0) | トラックバック(0) |

天切り松 闇がたり〈第4巻〉 / 浅田次郎

いきなりですが、このブログでは初のブックレビューをしてみます。元々本は大好きでけっこう読んでたんですが、最近は音楽を聴く方に重点が移ってました。好きなジャンルはSFや冒険小説、ハードボイルドなど主に海外作品を読んでますが、面白ければなんでも読みます。

で、「天切り松」ですが友人の勧めで読み始めたのですが、ハマリましたね。ジャンル的にはピカレスクなんでしょうか?まあ、この「天切り松」はジャンルなんか関係無しで面白いです。

このシリーズ、舞台は現代の刑務所などで始まり、主人公の老いた泥棒「天切り松」が昔語りをするというスタイルで通してます。その遡る時代が第1巻の明治から順次進み、この第4巻では昭和初期になってきました。現代と近代の対比も上手く表現されてるし、泥棒の技術や裏社会と当時の警察事情なども面白く描かれています。
浅田次郎が何より上手いのは「男をカッコ良く描く」点でしょう。彼の作品はこのシリーズしか読んでませんが、映画になった「鉄道員(ぽっぽや)」などでも感じましたね。

この天切り松の第4巻でも「カッコいい男」に涙しましたよ。でも、残念だったのはそれが第1夜だけだったこと。以前の作品の方が強烈だったな。それでもこのシリーズだけは読み続けますけどね。

天切り松 闇がたり〈第4巻〉昭和侠盗伝 / 浅田次郎
天切り松闇がたり〈第4巻〉昭和侠盗伝
天切り松 闇がたり〈第3巻〉初湯千両
天切り松 闇がたり〈第2巻〉残侠
天切り松 闇がたり〈第1巻〉闇の花道

2005.05.29 | コメント(0) | トラックバック(0) |

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